9/26(金) TOIC NAGOYAにて、研究推進や成果の社会実装における、様々な課題解決のヒントをご提供することを目指す、
多様な分野の名大研究者・名大発ベンチャーが中心の産学官の交流サロン【CLUB TOIC】第4回目を、TOIC NAGOYAに“開店”いたしました🎉
第4回は、TOIC岐阜サイト（OKB岐阜大学プラザ）にご入居のOKB SCLAMB プロジェクトディレクターの高田 智彦さんを、当店の“1日マスター”としてお迎え。
更に“お客様”として、名古屋大学大学院工学研究科の研究者である髙見誠一さんと岡智絵美さんのお二人をお迎えし、一緒にお話しをしていただきました。
今回は【持続可能な社会を拓く、新素材イノベーションの最前線】をテーマにお話しいただきました。
髙見さん、岡さんからはご自身の最新の研究成果や実用イメージをお話しいただき、そのお話しに対して、高田さんからは企業とのコラボレーションの可能性について深堀りいただきましたので、その様子についてお届けいたします✨

◾️イベント実施概要

◯イベント名：CLUB TOIC 「持続可能な社会を拓く、新素材イノベーションの最前線」

◯日時：2025年9月26日（金） 16:00～18:00

◯会場：名古屋大学内『TOIC NAGOYA』

◾️イベントの様子

CLUB TOICは照度を少し落とし、普段のTOICとはまた違った素敵な大人な空間に変わります✨


お馴染みの【 TOIC NAGOYA限定アルミカップ 】に入ったドリンクを片手に、第4回目のCLUB TOICがスタート🎉

はじめに、CLUB TOICのチーママこと、名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部 URAの沖原さんより、TOIC NAGOYAについてや、CLUB TOICの趣旨や第4回の開催背景についてご紹介いただきました。

続いて、本日の1日マスターのOKB SCLAMB プロジェクトディレクター 高田 智彦さんへ進行をバトンタッチ🎤
高田さん自身の自己紹介やOKB SCLAMBについてご説明いただきました。

OKB SCLAMBは2024年4月に岐阜大学の中に立ち上がった、大垣共立銀行が運営するオープンイノベーションの創出支援拠点だそうです。
①大学と企業との共同研究支援　②スタートアップ支援　③新規事業の創出支援を柱に、地域の企業の盛り上がりを目指されています。
中部地区初の地域金融機関による大学内オープンイノベーション創出支援拠点であることをはじめ、金融機関のサポート体制を土台に、取引先である5万社以上の企業と研究者やスタートアップとを接続できることが特徴の拠点となっているとのことでした。

またSCLAMBは造語になっていて、各重点領域の頭文字を取っているそうです！
OKB SCLAMBでは日々、色々な出会いの創出や学生起業家の支援などを行っています。ご興味のある方はぜひTOIC GIFUの2階へ行ってみてくださいね✨

次に、OKB SCLAMBサポーター企業からご参加いただいた企業様に活動内容や参加目的について自己紹介いただきました🎤
今回ご参加いただいたのは、航空宇宙・自動車・コンサルの関連企業様で、新規事業のネタ探しで参加されていました。

続いて、本日のメインである研究紹介へ✨
1人目は、名古屋大学 大学院工学研究科 物質プロセス工学専攻 教授の髙見さんから、「超臨界水を用いたセラミックナノ粒子の合成」についてお話しいただきました🎤（CLUB TOICでは研究者との壁を無くすために、あえてフランクに”さん”でお呼びしています。”先生”とはお呼びしません。）

髙見さんは、耐熱性や硬さに優れた材料であるセラミックスを、より小さいナノ粒子にする技術について研究されています🧪

ナノ粒子の大きさは、なんとウイルスと同じくらいか、それよりも小さいスケールです！セラミックスをナノ粒子にすることで、エネルギーや環境、医療、さらには化粧品など、さまざまな分野での活用が期待されています。また、ふつうは水に混ざらないセラミックスでも、ナノ粒子にすることで、水の中に安定して分散させられるようになるそうです。

“混ざらないものが混ざるようになる技術”って聞くだけでワクワクしますよね！〇〇に〇〇を混ぜたらどうなるんだろ？、、、妄想が止まりませんね。髙見さんとお話ししたい方は、ぜひTOIC NAGOYAにお問合せください☎️

2人目は、名古屋大学 大学院工学研究科 マイクロ・ナノ機械理工学専攻  助教の岡さんから、「磁性ナノ粒子鎖構造作製技術」についてお話しいただきました🎤

岡さんは、磁石を近づけると集まる特性（磁性）を持ったナノ粒子の開発技術について研究されています🧪

研究されている磁性ナノ粒子は、磁石を近づけると勝手に鎖構造を作ったり、磁場変化に反応して発熱する特徴があるそうです。

磁石を近づけた時にできる鎖構造は磁石を離すと壊れてしまいますが、岡さんは室温・大気圧中でこの鎖構造を保持する方法を考えられたそうです。

鎖構造の磁性ナノ粒子は、無電力熱輸送やがん治療、電波吸収への応用が期待でき、今後は応用に向けて性能評価やプロトタイプ作製に入っていくそうです。
そこで連携できる方々を絶賛募集中とのことで、岡さんと連携したい方は、ぜひTOIC NAGOYAにお問合せください☎️

どちらの研究も実用イメージがつきやすかったこともあり、髙見さんと岡さんへの質問が止まりませんでした！

髙見さん、岡さんのお話のあとは交流会が実施され、みなさんまったりと過ごされていました✨
交流会の途中には、インド最大のインキュベーションセンターであるT-Hubなどを視察してきた、TOIC NAGOYAの学生コミュニケーターでもある北中さんより、旅の共有タイムがあり、大人たちが興味津々で聞いていました。
今回のCLUB TOICも大変盛り上がりました🍺